社员都是向阳花(社員はヒマワリ)

2020/06/22

1960年代 紅歌

中国語歌詞

社员都是向阳花
张士燮:词 王玉西:曲 1962年作
公社是棵长青藤 社员都是藤上的瓜
瓜儿连着藤 藤儿牵着瓜
藤儿越肥瓜儿越甜 藤儿越壮瓜儿越大

公社的青藤连万家 齐心合力种庄稼
手勤庄稼好,心齐力量大
集体经济大发展 社员心里乐开花

公社是颗红太阳 社员都是向阳花
花儿朝阳开 花朵磨盘大
不管风吹和雨打 我们永远不离开她

公社的阳光照万家 千家万户志气大
家家爱公社 人人听党的话
幸福的种子发了芽 幸福的种子发了芽

日本語訳詞

社員はヒマワリ
張士燮:詞 王玉西:曲 1962年作
公社はときわのツルで 社員はウリ
ウリはツルに連なり ツルはウリを結ぶ
 ツルが太くなれば甘くなり ツルが伸びれば大きくなる

公社のツルは家々を結び 力合わせて種植える
手まめに働き豊作もたらし 心ひとつに力湧く
集産経済は発展し 社員の心に花が咲く

公社は赤い太陽で 社員はヒマワリ
太陽に向かい 花はもっと大きくなる
いくら風雨が打ち付けようと 我らは永遠に公社と共にある

公社の光があまねく照らし 我らみな意気高し
各戸は公社を愛し 人々は党の話をよく聞いて
幸せの種が芽を出すよ 幸せの種が芽を出すよ


☆概要

人民公社のテーマソング。楽しげで軽快な音楽だ。各地方組織の人民公社への改編は大躍進政策初期に始まっていたが、この曲が作られたのは1962年と少し遅め。おそらくこの時期に行われた所有制の改造(公社-生産大隊-生産隊の三級所有制)と歩調を合わせるようにして制作されたのであろう。当時大ヒットしたようで、王昆、郭蘭英といった有名歌手がこぞって歌っている。日本でもNHKの中国語講座にて紹介された経緯を持つ。

全体的に同じような語句の繰り返し表現が目立つ。日本語訳した際にくどくならようにするのが大変だった。また、毎度のことであるが「我らは永遠に公社と共にある」といったような白髪三千丈的表現も見受けられる。1978年に始まった改革開放後、すぐにほとんどの人民公社は解体されてしまった。現代に至っても残っているのは南街村というところだけだ。そういった事実を踏まえて聞くと哀愁すら感じさせる。

「社員」という翻訳は、実はあまり正確なものではないと思う。日本の専売公社や電電公社といった公社と違い、中国語の公社は「コミューン」という意味だ。よって、日本語の「社員」とは趣が異なる。しかし「構成員」とか「メンバー」とするのもおかしいので「社員」とした。

☆動画
動画ではヒマワリはみな、太陽に背を向けてしまっている。成長するとそうなるというが、歌詞の内容と合っていなくてシュール。