义勇军进行曲(義勇軍進行曲)

2020/06/28

1930年代

中国語歌詞

 义勇军进行曲
田汉:词 聂耳:曲 1935年
起来!不愿做奴隶的人们
把我们的血肉 筑成我们新的长城
中华民族到了 最危险的时候
每个人被迫着发出最后的吼声
起来!起来!起来!
我们万众一心
冒着敌人的炮火 前进
冒着敌人的炮火 前进
前进 前进 进!

日本語訳詞

義勇軍進行曲
田漢:作詞 聶耳:作曲 1935年
立て!奴隷となるを願わぬ人々よ!
我らの血肉以て 新たな長城を築こうではないか
中華民族が最大の危機に瀕している
みな追い詰められ最後の雄叫びを上げている
立て! 立て! 立て!
我ら心ひとつに
敵の砲火を衝いて 前進
敵の砲火を衝いて 前進
前進 前進 進め!


☆概要
中華人民共和国の国歌。もともとは映画『風雲児女』の主題歌として制作されたもの。映画の内容は抗日的な内容で、この歌も抗日を意識したもの。そのため、ここで指す「敵」というのは日本軍のことだ。

しかし、興味深いことに作詞者の田漢は日本への留学経験を持っていたし、聶耳は日本で客死している(ソ連への亡命の途上だったと言われている)し、日本滞在中にこの曲を作曲したとも言われる。中国の国歌である本曲と、日本との関わりは深いが、それが良い関わりではないのは確かだ。日本人にとっては複雑な曲である。

曲調はといえば、荘厳さを具えながらも軽快さもあわせ持ち、たしかに国歌とするにふさわしい曲である。特に冒頭の突撃ラッパのような演奏が鳴り響き、そこから力強い合唱へ…という構成は歌う者、聴く者ともに、大いに士気が上がることだろう。

中文版ウィキペディアを参照すると、作曲者は聶耳であるが、実際には簡単に主旋律を書き上げたに過ぎず、詳細な各楽器の振り分け(原文では「配器」であり、「编曲」とは異なる)を担当したのはアーロン・アヴシャロモフであるとされる。

文化大革命期には作詞者の田漢が批判されたため、党の大会や式典に於いて演奏のみで供されるか、事実上の国歌扱いを受けていた「東方紅」が歌われることになった。本曲が国歌の地位に復権するのは田漢の名誉回復を待たねばならなかった。

現在は法によって国歌と定められているし、歌唱の際の起立も義務付けられている。悪質な替え歌を公共の場で歌うことも禁止されている…が、当の中国政府自身がこの曲を1978年に大幅改作したというちょっと変わった過去を持つ。

東方紅についてはこのブログでも紹介した(https://maozhuxifensituan.blogspot.com/2020/06/blog-post_21.html)


☆動画