毛主席和我们在一起 | 毛主席は我らとともに

2021/06/20

1960年代 紅歌

中国語歌詞

毛主席和我们在一起
词曲:佚名
毛主席和我们在一起 和我们在一起
毛主席和我们在一起 和我们在一起
山山水水割不断 和我们在一起
时时刻刻不分离 和我们在一起

到处都有您的身影 到处都有您的光辉
您的思想武装我们 革命就一定胜利
到处都有您的身影 到处都有您的光辉
您的思想武装我们 革命就一定胜利

看见了太阳就看见了您 敬爱的毛主席
捧起了红书就看见了您 敬爱的毛主席
戴上了像章就看见了您 敬爱的毛主席
唱起了赞歌就看见了您 敬爱的毛主席
敬爱的毛主席

心中的太阳就是您 敬爱的毛主席
我们的救星就是您 敬爱的毛主席
最大的恩人就是您 敬爱的毛主席
最亲的亲人就是您 敬爱的毛主席
敬爱的毛主席

毛主席和我们在一起 披荆斩棘所向无敌
毛主席和我们在一起 将文化大革命进行到底
毛主席和我们在一起 红色江山强大无比
毛主席领导我们向前进 反帝反修一定胜利

读毛主席的书
听毛主席的话
我们永远忠于毛主席
毛主席永远永远 和我们在一起
我们永远永远 跟著毛主席
毛主席永远永远 和我们在一起
我们永远永远 跟著毛主席
永远跟著毛主席
永远跟著毛主席
永远跟著毛主席
永远跟著毛主席
我们永远跟著毛主席
※90年代のカセット「毛澤東頌歌精選OK32首大聯唱」だと「心中的太阳就是您,我们的救星就是您,最大的恩人就是您,最亲的亲人就是您」はそれぞれ「心中的太阳就是您,真理的化身就是您,力量的源泉就是您,胜利的保证就是您」と歌われている。

日本語訳詞

毛主席は我らとともに
作詞作曲:佚名
毛主席は我らとともに 我らとともに!
毛主席は我らとともに 我らとともに!
どれほど離れていようとも 我らとともに
どれだけ時が移ろうとも 我らとともに
 
主席のお姿は至るところに 主席の輝きも至るところに
主席の思想で武装した我らがいれば 革命は必ず勝利する!
主席のお姿は至るところに 主席の輝きも至るところに
主席の思想で武装した我らがいれば 革命は必ず勝利する!
 
太陽を見上げればそこに 敬愛なる毛主席!
紅い書を抱けばそこに 敬愛なる毛主席!
バッヂをつければそこに 敬愛なる毛主席!
賛歌を口ずさめばそこに 敬愛なる毛主席!
敬愛なる毛主席! 

我らの心の太陽は 敬愛なる毛主席!
我らの救いの星は 敬愛なる毛主席!
我らの最大の恩人は 敬愛なる毛主席!
我らの最も慕わしいお方は 敬愛なる毛主席!
 敬愛なる毛主席!
 
毛主席は我らとともに 万難排し 向かうところ敵なし
 毛主席は我らとともに 文化大革命を貫徹しよう
毛主席は我らとともに 紅い山河はこの上なく強い
毛主席が我らを率いて前進し 反帝反修は勝利する!
 
毛主席の著作を読み
毛主席の教えにしたがい
 我ら永遠に毛主席に忠実
毛主席は永遠に永遠に我らとともに
我ら永遠に永遠に毛主席に従いゆく
毛主席は永遠に永遠に我らとともに
我ら永遠に永遠に毛主席に従いゆく
永遠に毛主席に従いゆこう!
永遠に毛主席に従いゆこう!
永遠に毛主席に従いゆこう!
永遠に毛主席に従いゆこう!
我ら永遠に毛主席に従おう!


☆概要

このブログで主に和訳しているのはどちらかというとマイナーな歌曲だが、それらを訳して公開するたびに「こんな良い歌が知られていないのはもったいないな」と思う。この曲を日本語訳しているときにも似たような感情が湧いてきたが、「良い曲だから知られてほしい」という気持ちよりも「こんなイカれた曲をイジらないなんてもったいない」という考えが先に浮かんできた。


聴いてくださいよ、この語彙の少なさ。何回同じこと言ってのかと。「毛主席」という単語が三分強の歌の中に28回も出てくる。お経か何か?

 

そのほかにも似たような表現を何度も使ったり、繰り返しパートが多かったり、「永遠」を2回も重ねちゃったりしていることからもこの曲のしつこさ、ねちっこさがお分かりになるだろう。さながら油の海に食べ物が浮かぶ中華料理のよう。


こう書くとできの悪い曲のように思われそうだが、実はそうではない。そもそも紅歌は「しつこさ」という要素を往々にして持っており、「しつこさ」はさらに「内容のしつこさ」と「時間的なしつこさ」に分けられると思う。この要素が特にわかりやすいのは「毛主席万岁」だろう。「万岁万岁万岁万岁万万岁!万岁万岁毛主席~!」とかかなりイッちゃってるでしょう。でもこの曲と違って飲み込みやすいのは「時間的なしつこさ」が無いからだろう。あの曲は確か2分以内で終わったんじゃないか。その点、この歌は時間的にも内容的にもしつこいという稀有なバランスを持っている。それは欠点でもあるが、「個人崇拝の狂気を表現することに成功している」というメリットとして捉えることも可能な故に評価が分かれそう。私は好きです。


この曲で評価したいポイントは、ライブ向きの構成となっているところだ。リードボーカルが歌ったあと「和我们在一起」、「敬爱的毛主席」とコーラスが歌い上げるところは観衆にマイクを向けて歌ってもらうと盛り上がりそうだ。また、後半の部分で毛主席視点と人民視点を用意しているのも良い。「毛主席は永遠に永遠に我らとともに」、「我ら永遠に永遠に毛主席に従いゆく」これは毛主席との一体感を強調するだけではなく、聴いている人民の間にも一体感を醸成するものだと思う。

 

毛主席が好きすぎて至るところに毛主席が見えるようになりました!という「ヤバいのかな?」と思わせる歌詞も魅力たっぷりだ。太陽を見ても本を読んでもバッヂを付けても毛主席にお目にかかるというのは理解できる。太陽は毛主席を例える際に使われるクリシェだし、毛主席の著作(=紅い書)やバッヂ(=毛主席バッヂ)に肖像画が描かれているのは当然のことだ。しかし「賛歌を歌えば毛主席にお目にかかる」というものだけ異質で怖い。紅歌を歌うと毛主席の幻覚を見たりするのだろうか。

 

「读毛主席的书,听毛主席的话」という©毛主席の親密な戦友・林彪同志要素もある。また、永遠を2回重ねるという作風は林彪同志の発言した「最小最小最小,最大最大最大(ごくごくごく小さく、ごくごくごく大きい)」とそれに続く似たような表現ブームを彷彿とさせる。したがって、この曲が作曲されたのは1960年代後半くらいだろうと予測できる。創作経緯や作詞作曲は調べた範囲ではわからなかったが、もしかすると林彪同志となにかしらの関わりがあるのかもしれない。

 

「毛主席永远和我们在一起」というよく似た名前の歌曲があるが、こちらは西藏民歌でまた別の曲。ただし、これだけ永遠を連呼しているのだから、むしろこの曲が「毛主席永远和我们在一起」のほうがよかったのでは。

 

☆音源

いつもお世話になっている「立地城」さんの怀旧金曲コーナーにありました。まさかの、ねちっこさに追い打ちをかけるような語りパート付き

http://ip.lidicity.com/hj/cn/maozhuxihewomenzaiyiqi.html