中国語歌詞
日本語訳詞
☆概要
習主席のキャラソン、あるいはテーマソングとして内定したと思しき曲。2017年に発表され、そのときはドキュメンタリー「辉煌中国」としてのデビューであった。百度百科をみると、その後に音楽賞を受賞したり、重要な公演で歌われたりと順調なスタートを切ったようだ。
最初から習主席専用BGMとして採用されることを見越して制作された歌曲なのか、良い曲だと思われたから採用されたのかは分からないが、もともとのドキュメンタリーも政治色がかなり強いものである点、発表同年に「第七批“中国梦”主题新创作歌曲(第7回「中国夢」メインテーマコンテスト)」というこれまた政治的色調の濃い賞を受けていることから考えるに、習主席専用とまではいかないまでも、彼の政策や理念を称賛するに足る歌曲として、すなわちいつでも領袖賛美に転用可能な曲として作られたのではないかな。
ちなみに過去の指導者のキャラソンはすでに決められている。毛主席は無限にあるが、いちばん有名なのは「东方红」、華主席はおそらく「歌唱华主席」、鄧小平は「春天的故事」、江沢民同志は「走进新时代」、胡錦濤同志は「江山」だ。そしてこの度めでたく習主席の分も決まったというわけだ。
「これをキャラソンとして採用しました」という発表があるわけではないので、重要なセレモニーなどで該当する人物が登場しているときに流れていればキャラソンだろうと予想する程度の判断基準であることには注意を要する。それでも、重要な式典の映像中に習主席が登場したらこの曲が流れた、というようなことが何回も重なったため、これがキャラソンとして内定したと判断しても間違いではないだろう。
毛主席の政治的後継者とされている習主席、そしてそのテーマ――紅衛兵ならば決死擁護しなければならないハズなのだが、正直言って全然好きじゃない。
イントロからして期待が持てない。柔らかく素朴なメロディ。いやしくも紅歌の末裔ならばもっと戦闘的or荘厳なメロディーであれ!ちょっと韓流ドラマの主題歌っぽいサラッとした感じがあるのもキライ。いや、韓流ドラマの主題歌であるならば好きなんだけど、領袖賛歌としてはふさわしくないのでは。
歌詞はあまり面白くないから指摘することもさしてない。強いてあげるとすれば「就像种子和泥土相依」という表現は「我们共产党人好比种子,人民好比土地」を敷衍しているのかな、と思ったという点と、「新たな天地ってどこだよ」ということだけ。
さらに文句を言うとすれば、この曲の歌手である孙楠さんの歌い方がキライ。演技するように歌うあの感じ。せめてもの慰めは牡丹峰楽団がその高い技量でこの歌をより高度な芸術にまで昇華させていることだ。下記の動画欄に孙楠verと牡丹峰楽団verの両方を掲載しておく。
紅衛兵にとって習主席のテーマは永遠に「东方又红」である。
ちなみに、関係機関にもこの曲を推すように通達が来ているのかどうかは知らないが、中国国際放送局のウェブサイトに日本語訳が掲載されている。事実上の公式訳だと思われるので、拙訳と併せてそちらもご覧いただきたい。
☆動画
孙楠ver 三四郎の相田さんにちょっと似ている?お花がブリンブリン!!と咲く演出は良い。
牡丹峰楽団ver 紅歌を歌わせると往々にして本家中国を超える。歌手は金裕景トンム。
0 件のコメント:
コメントを投稿