中国語歌詞
日本語訳詞
☆概要
音楽劇『東方紅』に向けて作られた歌。劇自体が傑作と言ってもよいものだが、この歌はその傑作中にひときわ目を引く紅い花だと感じる。劇の最初は地主や反動派にさんざん圧迫される暗~い部分だが、本曲が歌われる頃、井崗山に紅軍が到達した時点から、この『東方紅』という劇はボルテージが上がってくる。
あとキレイな同志たちの踊りも上手くて感動する。美人が動きを合わせて優美な踊りを披露するというのはかの名曲『丰收歌』と似ている。『丰收歌』は速いテンポでキビキビと動く踊りと歌がとても楽しく、かつ明るい。この曲は伸びやかに歌う女声の高音がとても魅力的だ。こぶしをきかせて歌いたくなるような音楽もこの曲の味わいをさらに深めている。どちらも名曲である。尤も、知名度は『丰收歌』の方が上だけど。
そんな名曲なのだが、情報が錯綜している……というか間違った情報が多い。
まず、中文ウィキペディアや百度、その他のサイトで作詞は任桂举とされているが、手元の資料、『红歌宝典』や「中国作家网」をあたると、正しくは任红举であることが分かる。特に「中国作家网」の任红举を紹介したページ(http://www.chinawriter.com.cn/zxhy/member/9808.shtml)には『双双草鞋送红军』と、しっかり作品が明記されているので間違いないはずだ。
あとキレイな同志たちの踊りも上手くて感動する。美人が動きを合わせて優美な踊りを披露するというのはかの名曲『丰收歌』と似ている。『丰收歌』は速いテンポでキビキビと動く踊りと歌がとても楽しく、かつ明るい。この曲は伸びやかに歌う女声の高音がとても魅力的だ。こぶしをきかせて歌いたくなるような音楽もこの曲の味わいをさらに深めている。どちらも名曲である。尤も、知名度は『丰收歌』の方が上だけど。
そんな名曲なのだが、情報が錯綜している……というか間違った情報が多い。
まず、中文ウィキペディアや百度、その他のサイトで作詞は任桂举とされているが、手元の資料、『红歌宝典』や「中国作家网」をあたると、正しくは任红举であることが分かる。特に「中国作家网」の任红举を紹介したページ(http://www.chinawriter.com.cn/zxhy/member/9808.shtml)には『双双草鞋送红军』と、しっかり作品が明記されているので間違いないはずだ。
もう一点、こちらは確証が持てないが、おそらく間違っているだろうという部分で、2番の歌詞である「麻窝草鞋红球呀安」が「麻窝草鞋亲手呀编」、「走到哪里哪里红」が「照到哪里哪里红」と表記されている事が多い。それでも通じると思うが、後に出てくる「红球」の脈絡がなくなってしまうし、「婦女が紅軍に送った草鞋を履いて、兵士が各地に出征(=赤色政権を打ち立てる)」という解釈が自然なので「照到」ではおかしい、となる。歌詞は『红歌宝典』によったが、こちらは付属のCDに正しい歌詞で歌われる音源が入っていたので、信頼性が高いと思われる。しかし、音楽劇『東方紅』では字幕に「照到哪里哪里红」と出てくる。結局どっちなの……
翻訳にあたっては「娘さんたちが歌う」という雰囲気を考慮したつもり。農民主体なので、「鉄砲」とか「天下取る」とかいかにも江戸時代のお百姓っぽい?ワードをチョイスした。直感的に言葉を選んだたため、赤と紅が混在するどっちつかずな訳になった感もあるが、「赤い花」よりも「紅い花」の方が共産主義感が出たので、そのようにした。
日本語で書かれた古い資料に目を通すと毛主席が率いたあの部隊を「赤軍」としているのだけれど、これはいつ頃「紅軍」表記に変わったのだろう。「赤軍」だとソ連とおそろいなので紛らわしいから「紅軍」の方が好きだ。でも口頭で伝えようとすると「皇軍」と同じ発音になってしまうので、それはそれでイヤでもある。
2番に「红球」という表現が出てくる。これの翻訳には苦労した。娘さんたちの一途な心とか共産主義思想を持った心を「红球」と表現しているのかと思ったが、どうも不自然。かといって草鞋に赤い玉なんかつけていたらコツコツ足に当たって邪魔ではないか、と思った。そこで動画や情報を見直してみると、どうも草鞋をあげる時に丸く赤い花をつけている事がわかった。
翻訳にあたっては「娘さんたちが歌う」という雰囲気を考慮したつもり。農民主体なので、「鉄砲」とか「天下取る」とかいかにも江戸時代のお百姓っぽい?ワードをチョイスした。直感的に言葉を選んだたため、赤と紅が混在するどっちつかずな訳になった感もあるが、「赤い花」よりも「紅い花」の方が共産主義感が出たので、そのようにした。
日本語で書かれた古い資料に目を通すと毛主席が率いたあの部隊を「赤軍」としているのだけれど、これはいつ頃「紅軍」表記に変わったのだろう。「赤軍」だとソ連とおそろいなので紛らわしいから「紅軍」の方が好きだ。でも口頭で伝えようとすると「皇軍」と同じ発音になってしまうので、それはそれでイヤでもある。
2番に「红球」という表現が出てくる。これの翻訳には苦労した。娘さんたちの一途な心とか共産主義思想を持った心を「红球」と表現しているのかと思ったが、どうも不自然。かといって草鞋に赤い玉なんかつけていたらコツコツ足に当たって邪魔ではないか、と思った。そこで動画や情報を見直してみると、どうも草鞋をあげる時に丸く赤い花をつけている事がわかった。
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