同志们好!
唐突ですが、人民中国の購読を始めました。経済的にはルンペンプロレタリアート並の私ですが、今般の新型コロナウイルス対策給付金をいただいたため、貧民にも関わらず憧れの人民中国を購読することが出来ました。上の画像は今年の6月号の表紙です。いきなり人大の模様がデカデカと表紙を飾っているなんて幸先の良いスタートですね。
このような封筒で送られてきます。文字のフォントがモダンで良いと思います。ただし、「人民」と「中国」という2つの紅ワードをかけ合わせたこのタイトルが配達員さんや近所の人の目に触れるかも、と思うと少し恥ずかしくもあります。
ちなみにこの封筒なのですが…
なぜか上部が非常に独創的な閉じ方をされていました。この時点で私のこの雑誌に対する評価が大幅に上がった事は確かです。左側は閉じられない仕様なのでしょうか。こうしたガムテープでの梱包も中国的な香りがして良い…タオバオとかで買い物するとガムテープでグルグル巻きにされたミイラのようなモノがワクワクとともに届くのと似ています。翌月号も楽しみに待つことにします。
私は主に、かつての人民中国のような中国共産党絶賛とか工農兵の生活の様子だとか指導者の理論・理念の研究を見たいのですが、残念ながら現代の人民中国ではそれは叶いません。そう思って今までは食指が動きませんでしたが、いざ読んでみるとなかなか楽しい!中国の経済、文化、芸術、そしてもちろん政治と様々な分野を深~く学ぶことが出来ます。
習主席の視察の様子も写真付きで解説されています。こうした写真はインターネット上に掲載されていることもありますが、この雑誌でしか見かけないようなものもあって大変貴重です。
活動報告の概要。日本では「中国経済が失速!」、「米中対立で成長が鈍化する」といった情報のほうが入りやすいですが、中国政府の発表をこうした形で知るのも重要でしょう。ここでも「安定を維持」とか「基本的に」などのぼかした表現が多いのであまり調子良くはなさそうですが…
日本鬼子の悪行を暴露するマンガもあります。抗日ドラマの「手榴弾で航空機を撃破する八路軍」みたいな神展開とは異なり、シリアスな筆致で描かれる作品なので続きが楽しみです。
中華なニオイを発するイラストもしっかり掲載!中国のニュースサイトを見てるとこういうイラストをよく見ますが、どうやって制作されるのでしょう。なんかフリー素材にテキスト貼ったみたいに見えるんですが…
これ、いいですね。
これらの他にも中国語学習に役立つ記事や、流行している歌の翻訳、中国小説の対訳などもあります。日中友好に関する記事もあって、6月号ではSNS上の新型コロナウイルスに関する日中の応援メッセージが取り上げられていました。いつもはいがみ合ってますが、こういった交流を見ると心が温まります。
特にいいなと思ったのは、注目のニュースを取り上げて、その中からピックアップしたキーワードが解説とともに掲載されていること。ネット用語など、辞書にはなかなか載っていない語句も解説付きで出ているので中国語の学習に役立つと思います。ただ、一部の単語にはピンインが振られていないのが残念なところ。また、現在応募受付中のPanda杯や中国語翻訳のコンテストなどの各種イベントも案内がなされているので、中国語学習のモチベーションアップに繋がるかも知れません。Panda杯は優秀賞あるいは入選すると中国研修旅行に招待してくれるという太っ腹ぶり。
購読方法
人民中国ホームページには「郵便振替でお申し込みを」とか「メールによる注文もできます」と大雑把な説明が書いてありますが、よく分からず、詳しいことをなんにも教えてくれない1980年代中国商店みたいな雰囲気を醸し出しています。人民中国ホームページに掲示されている取扱店で注文したいのならば、おそらく東方書店や内山書店といった有名な書店にメールにて問い合わせれば注文できると思います。
私は郵便振替とかメールによる注文がめんどくさかったので、クレジットカードによる決済ができる「雑誌のオンライン書店 Fujisan.co.jp」で注文しました。価格は一年で4800円、2年で9600円、3年で14400円でした。紙媒体とデジタル版があるので注文の際は注意してください。こちらが人民中国誌の取り扱いページです。
中国語学習に役立てたい方、中国を深く知りたい方、習主席ファンの方などは購入してみてはいかがでしょうか。
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